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そのヤドリギは、寄生植物である。鳥に実をついばませて遠くへ運んで貰い、その糞に混じって(場合によっては単独の排泄物として)、高木の枝や窪みに粘着し発根する。寄生した木の樹皮にヒゲ根を食い込ませ、水分も養分も宿主(しゅくしゅ)から頂戴する。寄生植物の常として、宿主とは一蓮托生の間柄である。木が枯死すれば、お供を余儀なくされる。
更に進化した寄生植物が出現した。宿主をしゃぶり尽くした後は、その遺産を頂戴して自立を図り、堂々たる大木に成長するのである。アコウ・ガジュマル・ベンジャミン等がその好例。誤って「絞め殺しの木」と総称されている。
熱帯雨林では光が最も貴重な糧である。光を求めて上へ上へと競争し、大木が密生して「暗いジャングル」を作る。一般的に、下草は発達せず見通しは良い(水分不足その他の条件次第では、「明るいジャングル」が出来る。丈の低いブッシュとなり、全く見通しはきかない)。光量不足のために、地面で種が発芽しても生育できない。このようなところでは、ラン科植物や地衣類、そして地面ではラフレシアのように宿主の根を狙った寄生植物が、大木を頼って生育する。
「シメコロシノキ」もはじめはヤドリギと同じである。違いは、宿主から収奪するヒゲ根の他に、気根も伸ばすことである。気根はやがて地面に届き、自前で水分・養分を取り込めるようになる。それと並行して、ツルを宿主の幹に這わせて葉を茂らせながら上へ上へと這い上がり、宿主の寿命が尽きる頃には、立派な大木に成長する。宿主が枯死すれば遠慮無く養分として利用し、その姿が消えた後には篭型の円筒形をした網目の大木が聳え立つことになる。宿主を弱らせその寿命を縮めはするけれど、その程度は強くはなく(早く死なれては共倒れになってしまう)、もちろん絞め殺すわけではない。
| 「二十四の瞳」騒動:「題名には著作権は及ばない」から、他人が登録することは可能である。公示された際に発見して異議申し立てをするか、無効審判を請求するかしなければ、「商標」として登録されてしまう。「二十四の瞳」は奈良県内の男性が商標登録していたが、更新手続きをしなかったため、「小豆島ヘルシーランド」社が化粧品・食品・玩具など8分野,200品目近くについて出願し認可された。「島民の共有財産」と思い込んでいた小豆島の住民は無効審判を請求した。 |
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岩波書店にそのような要求をする根拠はない。前述のように、「星の王子さま」という日本語での呼称は、サンテグジュペリ遺産継承財団によって(日本国内で)商標登録されている。同財団が「勝手に使うな」というのなら合法であるが、岩波書店にはそのような権利はないのだ。岩波書店がまず第一になすべきことは、商標登録取消処分の申し立てである(内藤 濯氏の日本語訳はまだ保護期間中である。内藤氏の創案であることを主張するのであれば、商標登録を看過することがあってはならない)。商標を放置するのであれば、岩波書店には書名について言及する法的権利はなく、無法な要求というべきであろう。 正当性を主張したいのであれば、まずは商標問題を解決しなくてはならない。法律という根本的な問題に正面から取り組むことは回避しながら、他の出版社、とりわけ基盤の薄い弱小出版社を恫喝するのは、強者には卑屈となり、弱者には居丈高に振る舞う、まったく卑劣な行為である。商標登録に異議を申し立てないのであれば、その翻案についてとやかく言う資格はない。まずは襟を正して、自社が何をなすべきかを考えることから始めて貰いたい。 |
参 考
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