モルガン文庫


特別展示 リーフレット

hair line

 Le Petit Prince/The Little Prince に関して興味をお持ちの方はご存じのことと思いますが、印刷に回された原図は行方不明の(あるいは、もしどこかに保管されていたとしても所有者が公開していない)状態です。その代わり、それ以外にサンテックスが描き散らした多数の絵は、いろいろなところに収蔵されています。その中でも、最も充実したコレクションを誇る The Pierpont Morgan Library(New York)が、The Little Prince 出版50周年を記念して、1993年9月15日から1994年1月2日まで、The Little Prince 特別展示会を催しました。【The Little Prince は常設展示していません。展示内容の情報は こちら のほうが便利です。】

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 ステイシー・シフの口演やビデオによる作品紹介等、充実した内容だったことが窺えます。フランス絵画展が同時開催されていたことも.....。

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 月(?)をバックにしたバラの絵(右向き。出版された絵は左向きです)や、成長した1本だけのバオバブとそれを切り倒そうとしている構図は、印刷原稿としては「没」になったもので、モルガン文庫の所蔵品です。はじめバオバブが1本であったことは、バオバブが象徴するもの(あるいは、3本のうちの主要なもの)が何であったかを考察する上で興味深いものです* 。【トレードマークのマフラーをたなびかせていますから、この人物は(星を破滅させてしまった怠け者ではなく)王子なのでしょう。】

* 昔はこう考えていました。現在は考えを改めています。『はじめバオバブが1本であった』という判断は間違いでした。
 サンテックスは、はじめから3本のバオバブを描きたかったのですが、うまく描けずにどんどん屑籠へ投げ入れていました。紙を120°づつ回転させながら一本一本のバオバブを描く方法を思いつくまで(Stacy Schiff, Saint-Exupéry A Biography. Da Capo Press, New York, 1996, p.378)、習作は全部反故になりました。同じ時期、一本だけ描いた完成品は後に残ったのです。

【これらの絵のレプリカは、箱根ミュージアムで見ることができます。また、ICARE その他の文献に掲載されています。】



 モルガン文庫(というよりは、その前身本体であるモルガン美術館)がどのようなものであるかは、雑誌太陽(平凡社)1999年12月号(No.470)p.120 - 124 に“スーパー・コレクター,モーガン”と題して、海野 弘 氏が紹介記事を書いています。

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