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LP レコード
デラックス版
<星の王子さま>



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フランス Festival 社。

 直径25 cm と、少し小振りな LP(33 1/3 回転/分)。ジェラール・フィリップ朗読のオリジナル盤ですが、「1954年 Grand Prix du Disques」と印刷してありますから、それ以降のプレスということになります。ジャケットの裏面の Le Petit Prince の説明に、「1940年」という誤った記述が . . . 。
 DISQUES FESTIVAL。FLD 22 M。


 1954年ACCディスク大賞を受賞したLPレコード(モノラル)。リュクサンブール放送局が1950年代はじめに制作した放送用の録音をレコード化したもの。

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ディスクは1枚。

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紙ジャケットは片方が袋になった両開き。

 語り手はフランスの名優ジェラール・フィリップ(1951年ガンのため37歳で死去)。王子役は、名画「禁じられた遊び」で名子役の名を欲しいままにしたジョルジュ・プージュリー。
 書籍やオーディオ・ヴィジュアルメディアの廉価量販店として有名なフランスの fnac で、1981年6月25日販売価格 41 フラン。


 日本での発売元:日本コロムビア。ZX-7001-EV。¥2,500.−。1974年4月。

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ジャケットと解説書。

 当然のことながら、中身はフランス語。モーリス・ル・ルー作曲の広がりのあるバックグラウンドミュージックと透明感に満ちた音声が、文字を読むのとは異なった「星の王子さま」の世界へ聴く者を誘う。名盤。
 美智子妃が内藤 濯氏に贈ったというレコードは多分これのことでしょう。(⇒ 違いました。中身はまったく同じものですが、日本でプレスされたものではなく、フランスからの輸入盤でした。)

 解説書(山崎庸一郎助教授編・著)は、「星の王子さま:作品をめぐって」「朗読部分のフランス語テキスト」「サン=テグジュペリ小伝」「サン=テグジュペリの言葉」の4部からなる。

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 世界中でコピーされている。右側はカナダ・モントリオールにある SELECT社が発売したLe Petit Prince(SC-12.055)。中身は全く同じ。

 【ジェラール・フィリップの語りは多くの人に愛され、現在でもファンの要望があるため、1999年に CD が発売された。現在でも入手可能で、フランスの fnac 実売価格が 147 フラン。】


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英語版(2枚組み),1972年。

 こちらは英語版。LP 2枚裏表で、Perter Ustinov による全章の朗読。
 Decca Record Co. Ltd., Argo Division(商標:argo)。ZSW 520/1。


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Antoine de Saint-Exupery vous parle.

 題名の意味は、「アントワーヌ・ド・サンテグジュペリがあなたに語りかける」。サンテックスの作品(部分)の朗読。朗読者はジェラール・フィリップ,フランソワ・ペリエ他。
 ディディエ・ドラーによるサンテックスの短い紹介に続いて、「人間の土地」の序文を読むサンテックスの声が流れます。あの巨体から想像するよりは細くて弱い感じの声。他の朗読者がしっかリとした音量と音程で発声していますから、サンテックスの声は女性的にすら聞こえます。2面最後はサンテックス自身の音声による「メルモーズへの別れの言葉」。サンテックスが書いた文章を彼が朗読録音したものなのか、それとも、行方不明のまま葬儀を行った際の告別の辞なのでしょうか。

 このディスクは、フランス FESTIVAL 社からライセンスを買ってカナダでコピープレスしたもの。
 Select 社(Canada)。SC-13010。


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 サンテックスの作品の抜粋朗読。Currier Sud, Vol de Nuit, Terre des Hommes, Pilot de guerre, Le Petit Prince, Citadelle(Le silence と Le jardiner) の7編を両面に、Jean Dechemps, Jacques Dacqmine, Michel Bouquet の3人が交代で朗読します。朗読は人によって随分違った雰囲気になるものです。このレコード盤でもそれを痛感しますが、サンテックスの文体が持つ引き締まったリズムは、誰が読んでも感じ取ることができるものになるようです。
 Le Petit Prince は B 面にあり、第21章のキツネとの対話が Dechamps によって朗読されます。ジェラール・フィリップの語り口とは大分印象が異なりますが、「この部分は誰が読んでもこうなるんだな」という箇所もあります。

 L'Encyclopédie Sonore, 320 E 853。Hachette。

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CD

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 朗読CD。主体は、ジェラール・フィリップとジョルジュ・プージュリーの LP ディスクを CD に焼き直したもの(33分18秒)。他に5つの朗読(59秒〜6分24秒)。¥3,500.- + 税
 UNIVERSAL JEUNESSE(universal Music)1999。157 052-2。例によって「5〜8歳およびそれ以上向き」とある。ガリマール社はまだ判っていない。

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CDと磁気テープ
文芸カセット 星の王子さま
音楽物語 星の王子さま


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 左は、岩波書店発行(制作:NHK サービスセンター)の“文芸カセット 「星の王子さま」”。 ISBN 4-00-120057-0,¥2,000.−。1991年1月30日発行。

 朗読:
    ぼく(操縦士): 小池朝雄
    王子:        岸田今日子
    ばら:        谷口 香
    点灯夫:       三谷 昇
    ヘビ:        稲垣昭三
    ばらの花たち:   伊藤幸子
    キツネ:       名古屋 章

 1963年内藤 濯氏80歳の誕生日のお祝いのために、劇団「雲」のメンバー7人によって録音・贈呈されたものの復刻。A面B面それぞれ約30分。


 右および手前は、東芝EMI発行の“音楽物語 「星の王子さま」”。同じ内容のCDおよびカセットテープ。1991年発行。CDもカセットテープも¥2,500.−。

 朗読:
    ぼく(操縦士): 森本レオ
    王子:        中嶋朋子
    ばら:        岸田今日子

 歌:    薬師丸ひろ子

 ステレオ録音,フルオーケストラの音楽入り。


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 東芝EMI発行の“音楽物語 「星の王子さま」”と岩波書店「星の王子さま」愛蔵版とのセット。 ISBN 4-00-200969-6,¥3,900.−。


川江 美奈子 ☆ 君の唄

星の王子さま 公式イメージソング

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 ドリーミュージック。 歌:川江 美奈子。¥1,000.-(税別)

 3曲入っています。ボーカルで「君の唄」「それから」,曲だけのインスツルメントで「きみのうた」。

 好み、もしくは感性の問題といってしまえばそれまでですが、この「唄」と Le Petit Prince は、ふさわしい組み合わせではないと思います。歌手本人の作詞・作曲です。物語を読んだことがあるのでしょうか?
 最近の流行なのでしょうか、息づかいをマイクロフォンが拾ってしまうのも、私は賛成できません。聞き苦しいだけだと思います。

 この曲は「公式イメージソング」として、「プラネタリウム版『星の王子さま』主題歌」なのだそうです。「公式」については既に私見を述べておりますので、そちらをご参照下さい。


星の王子さま

サウンドストーリー

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 ドリーミュージック。訳:池澤 夏樹, 朗読・音楽:川江 美奈子。¥2,500.-(税込み)

 CD 2枚。ケースは不出来です。CD を止めている円形の出っ張りが硬すぎて、CD の取り出しが困難なのです。何度も取り出している内に、ケースか CD を破損してしまうことでしょう。

 この朗読 CD は、完全な失敗作というべきものです。単語のアクセントがまともな日本語のそれではありません。文章のイントネーションにも、作品の雰囲気にそぐわない箇所が散見されます。何よりも、本文が朗読に適した翻案ではありません。そして、既に何度か指摘しているように、ひとりの朗読に適した作品ではないのです。台本選びと朗読者の人選。企画の段階で、落第です。

 


フランス語で聴こう

星の王子さま

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 第三書房。朗読:Bernard Giraudeau, 訳:小島 俊明。¥3000.-(税別), ISBN 4-8086-0641-0

 ベルナール・ジドローによる朗読CD。「レオン・ヴェルトへの献辞」がありません。また、本文中に若干の省略(抜け落ち)と、Ah! というような付け加えがあります。(印刷されたテキスト文はありません。元テキストが不明ですが、レイナルヒチコック版とは少し異なる箇所があります。)
 章と章との間にピアノとヴァイオリンによる曲が挿入されますが、曲がない章間があり、また、本文中に曲が挿入されたり、バックグラウンドとして朗読にかぶさったりします。曲が長すぎるのと、本文中への挿入は何を狙ったのか判らない意味不明の構成です。必然性がないばかりか、本文が分断されて段落構造を破壊してしまい、賛成できない作りです。
 フランス語としては標準的なのでしょうが、かなり早口で、日本語の朗読、殊に内藤 濯 訳のファンタジックな雰囲気に慣れた人にとっては、異質の感があります。また、声色を使って登場人物を区別しようとしますがやはり無理があり、操縦士やプリンスの音質が場面によって変わってしまいます。特にバラは、女声でなくては無理です。

 サンテックスが残したディクタフォンその他の録音から起こした音声が5編収録されており、フランス語文と小島さんによる日本語訳が付いています。
 某ミュージアムが「サンテックスの肉声が」と、とんでもないことを言っていますが、小島さんもはしがきで「生の声」と言います。死んでしまった人間の肉声や生の声が聞ける筈はありません(「肉声に接する」と言えば、面談したと言うことです。マクロフォンや録音機を通した声を「肉声」・「生の声」とは言いません。ラジオ放送や百万人広場で拡声器を通して演説を聴くことを「肉声に . . . 」とは言わないのです)。まして収録されているのは、直接カットされた物ですらなく、様々な音源から再度・再々度転録された物なのですから、(当時の録音技術の劣悪さも考慮すれば)音質は随分変わったものになっている筈です。
 「トリポリタニア着陸」(p.7)は誤訳と誤りがあります。トリポリタニアは、キレナイカ,フェザンと並んでリビアの行政区のひとつですが、リビアの北西部に当たり、サンテックスが遭難した場所ではありません(遭難場所はエジプトです)。“atterrissage”には「着陸」の意味がありますが、「墜落」という意味もあります。本文で“l'atterrissage en catastrophe”と言っていますから、「不時着」または「墜落」が正しく、実態からして「墜落」と訳すべき箇所です。  「携帯公式集」(p.15)はまともな日本語ではありません。「波長表」あるいは「波長一覧」のことではありませんか?
 彼女が「悲惨に」陥らないようにしていた(p.17)の「悲惨」は、「貧窮」でしょう。「真の階級」(les hierarchies vraies)(p.19)は、人間が“「獣」その他の動物たちの頂点に立つ「秩序構造」”を指していると思うのですが、違いますか?  最後に、「心臓に痛手を負った」(p.21)はまるで初学者の翻案です。「心」以外の訳はあり得ないでしょう。小島さんらしくない粗雑さは残念です。
 


 

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 ガリマール社発行のスタンダード版 Le Petit Prince に CD が付いたもの。CD の内容は、2002年10月1日からカジノ・ド・パリで公演が始まったミュージカルから4曲を抜粋したもの。
 書物本体は紛れもなく NRF 発行のスタンダード版(挿絵はレイナル・ヒチコック版に変更された200年以降の版)ですが、CD は Gallimard Jeunesse 社発行です。
 少し説明が必要でしょう。ガリマール社は大きな組織で、幾つかの部門(子会社)に分かれています。Le Petit Prince の発行元は nrf(新フランス評論)という、いってみればガリマール社の総本山に当る部門です。それに対して、Gallimard Jeunesse は子供向きの品を専門に扱う部門で、
幼児向けのカードボード版4冊を発行したりしています。このミュージカルは子供向けという位置づけなのでしょう。

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