挿絵の色
岩波書店は色好み?

hair line

 Le Petit Prince には作者が描いた挿絵がちりばめられています。軟らかなタッチとパステルカラーの色使いで独特の雰囲気を醸し出しているこれらの挿絵は、この作品にとってとても大事な役割を果たしています。是非、色のついた大きな判で読んで欲しいものです。
 すべての絵に色が付いているわけではありません。全部が黒一色の単色画になっている版もあります。世界中に数ある中で、岩波書店の「星の王子さま」が一番色付きの挿絵が多いということをご存じですか?

 下の表は、私が各国語版の挿絵をチェックするために使っている表に少し手を加えたものです。備考の欄に岩波がガリマール版と異なる色づけをしているものを書き出してあります。原書では単色の絵にまで色を付けてしまっているのです。誰がどうやって色を選んだのでしょうかね?

星の王子さま挿絵
図番号図 名ノンブルcolor備 考
0aB-612カバーC  
0b 表紙  
1a旅立ちa(1ページ)C  
1b旅立ちb(見開き。1枚刷り)C  
1c旅立ちc(見開き。分割刷り)C  
2aウワバミa(フあり)9C  
2bウワバミb(フなし)9C  
3帽子9C  
4ゾウ10 M 
5王子の肖像13C  
6ヒツジ114 M 
7ヒツジ214 M 
8ヒツジ314 M 
9ヒツジ小屋14 M 
10崖の上の王子15 M 
11B-61217C  
12望遠鏡と天文学者18 M 
13トルコ服の天文学者19C  
14スーツ姿の天文学者19C  
15積み重なるゾウ22C  
16バオバブの芽を摘む王子23C  
173本のバオバブ25C  
18夕陽見る王子26 M岩波C
19バラ29C  
20バラと王子31 M 
21バラに水やる王子32C  
22バラを囲う王子32C  
23トラとバラ33 M岩波C
24バラにガラス鐘被せる王子33 M岩波C
25火山を掃除する王子35C  
26王様39C  
27ウヌボレ屋42C  
28大酒呑み43C  
29実業家46C  
30点燈夫51C  
31地理学者54C  
32砂漠に着地した王子57C  
33蛇と出会う王子61C  
34砂漠の花63C  
35物見する王子65 M 
36バラ達と出会う王子66C  
37キツネと出会う王子67C  
38狩人70C  
39キツネ71C  
40a泣き伏す王子a73C  
40b泣き伏す王子b(page 64)73C  
4175 M 
42井戸汲む王子79C  
43蛇と王子85C  
44砂漠行く王子89 M 
45砂漠の星と王子90 M 
46倒れる王子92C  
47砂漠と星94 M岩波C
備考・特記 : ノンブル(ページ番号)はガリマール版のもの。Cは彩色,Mは黒単色。原書では単色なのに彩色を施した挿絵が4つある。特に「夕陽見る王子」の彩色は本格的。

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夕陽見る王子。

左:岩波 お話の本シリーズ版,右:Gallimard 版(レイナル・ヒチコック版やプレイヤード叢書等も単色画です)。


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