どれ位の大きさから「大蛇」と呼ぶかは少々問題のあるところですが、ここではその代表格としてボア科(約57種。頭蓋骨の形態によって、ニシキヘビ亜科とボア亜科に2分)の2種類だけを上げておきましょう。ボア科のヘビはどれも大きくなる、後脚の痕跡が残っている原始的な蛇で、毒を持つものはありません。
大蛇がヒトを呑んだ例がないわけではなく、アフリカニシキヘビ・インドニシキヘビ・アミメニシキヘビ等が、記録されています。(多くは幼童子か少年ですが、成人が呑まれた例も無いではありません。)
毒蛇を除くほとんどのヘビは、獲物に身体を巻きつけて締め上げますから、constrictor と呼ばれる資格がありますが、特に“constrictor”(締め殺し屋)と呼ばれるヘビは大型のものに限られ、わけてもボアとアナコンダがその双璧といってよいでしょう。
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有名になった妊娠ヒツジを呑み込んで動けなくなったニシキヘビ。 「吐き出して . . . 清々しい」といっているのは間違いです。 |
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まずは、何をさておいてもボアです。俗名と学名が一致する珍しい例。 “constrictor”は、解剖学用語なら「括約筋」で、血管・気管・消化管・尿道等の要所々々に配置され、管の一部分を輪状に締め上げる筋肉のことです。
![]() 大きな体に似合わず木登りが得意な蛇なのですが、気が向かないのか地上にいました。
![]() 人間を呑み込んだりはしませんが、気性が荒くて人に襲いかかることが多く、うっかり近づくとひどい傷を負わされますから、現地では恐れられています。
![]() 皮膚は柔軟で何倍にも伸びますが、それでも限度があります。この首を通過できないものは飲めません。ゾウはもちろんのこと、馬を呑むことも不可能です。ヒトを呑み込んだという記録もありません。
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ニシキへビ亜科(卵生。アジア、アフリカ、オーストラリアの熱帯・亜熱帯域に生息)に属します。最大記録は 体長 4.5 m。 学名:Boa constrictor メキシコからアルゼンチン、ドミニカ、セントルシア。 |
| 撮影:東山動植物園(名古屋市) |
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スクリューとも呼ばれるアナコンダ。陸上よりも水上で生活することが多く、体重が重くても肺が圧迫されて呼吸困難に陥る心配をしなくてよいため胴回りも太く(体長5mの個体で 100 kg)、文句なしに最大級のヘビ。長さ 10 m を超える記録がある数少ない種族のひとつです。
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陸に上がらないわけではありません。
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ボア亜科(卵胎生。主にオセアニア、南北アメリカの熱帯・亜熱帯域に、一部はアジア西南部とアフリカ・インド洋および南太平洋の島に生息)に属します。最大記録は 体長 11.4 m。 学名:Eunectes murinus 南米のアマゾン川やオリノコ川流域、アンデス山脈東側に隣接した南米北部全域に生息。 |
| 撮影:東山動植物園(名古屋市) |