精密機械類
☆懐中時計☆

1900年代前半、飛行機は誕生して急速に成長している機械でしたから、今から思えば随分原始的な段階にあります。しかし、精密機械一般としては、既に技術的なピークにあり、たとえば、機械式の時計は、耐衝撃性を除けば現在よりも高水準といって良い段階でした。

3個の懐中時計はすべてサンテックスが生きていた時代のもの。

垂涎の的。時計マニアなら名前を知らぬ者とてない、ドイツ時計の最高峰。グラスヒュッテ Glashütte に居を構えた“ランゲ・ウント・ゼーネ社”A. Lange & Sõhne 最盛期 1910 年頃の製品。文字盤やローズゴールドのケースには傷らしい傷もなく、針の凝ったデザインと相俟って、唯々うっとりするばかりの出来映え。精度も、水平据え置きで実測日差±20秒という、信じられない正確さ。現在これを作れる技術者はいません。

ニューヨークのティファニー。最高級のピンクゴールド。

こちらはフランスの名門 Le Roy 社。
好事家向きに怪しげな文字盤になっているものの、
奴隷商人と売られる女奴隷の構図は珍しい。
(アラビアンナイトのモチーフと思われる。)
【蛇足ながら、締めているベルトは奴隷であることの証(ベスビオス火山の灰に埋まったポンペイでも、ベルトによって奴隷であることが確認できる「人間化石」が多数発見されている)。女奴隷は、脱毛が完全でスベスベの肌をしていることを誇示するポーズを取っている(眉毛・睫毛・頭髪以外の体毛をすべて抜き去るのは、アラブ世界では子供の頃から行われ、奴隷に限らず女性共通の身だしなみだった)。】
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