分類基準について

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このページの区画法

 世界中に Le Petit Prince/The Little Prince の蒐集家がいて、それぞれ自分のコレクションを自慢しあっています。それらの人々の殆どは、その蒐集品を言語によってグループ化しています。出版社もコングロマリット化し、国境を越えて事業所を展開していますから、なかには国別の分類が難しいものがあり、言語別法は楽でよいのですが、その地域に住んでいる人々の姿、とりわけ少数民族の存在が判り辛くなってしまいます。
 私は敢えて国別の分類をしています。私のターゲットアイテムは1940年代のアメリカとフランスで出版された Le Petit Prince/The Little Prince なので、それ以外の蒐集品の国の数はあまり多くなく、タイトル数も貧弱ですが、なかにはもう手に入らないような珍しいものも含まれています。コレクションに片寄りがあるため、世界中の様相を反映しているとはとても言えません。それぞれのお国ぶりを、多少なりとも感じ取って戴けたら幸いです。

 国家が複数に分離独立することが多くなって、その分類表記に悩んでおりました。折もおり、(多分若い方だと思われるのですが)戴いた質問の中に、思わず絶句してしまう文言があって、歴史教育の不備を痛感させられました。しかし、調べを進めると、かくいう私自身の知識も正確なものとは言えないことが明らかになったのです。これを機会に、国別一覧の配置を少し変更しました。

 まず大まかに、地理的なグループ分けをしました。大陸、およびそれに準ずるクラスターです。その中では、原則としてアルファベット順に並んでおり、それぞれの国旗マークまたは国名によって呼び出せるようになっております。
 現在、独立国や自治領として存在するものは、それぞれ第一列の頭出しで並んでいます。「連邦」は独立国扱いとし、その構成国を一段下げて国旗マークを配置してあります。検索の便宜上、連邦の「構成国」を独立国扱いとして、最初の列にも国旗を重複配置しました。
 「植民地」「海外県」「独立前後の国家名」も同様の扱いをしました。すなわち、『旧国名・宗主国・占領国・事実上の支配国』の国旗の下に一段下げた国旗マークで、『分離独立後の国・植民地・被占領国・被支配国』を配置しました。
 『植民地・被占領国・被支配国』に関しては、Le Petit Prince が執筆された1942年から、サンテックスが死亡した1944年までの期間に限定してあります。また、第二次世界大戦中の戦乱に乗じた一時的占領地は括弧( )で囲みました。こうすることによって、サンテックスが Le Petit Prince に込めた「人類に対する憂慮」がどのようなものであったかを理解する上で必要な、その当時の世界情勢の一端を窺い知っていただけるのではないかと期待しております。
 【たとえば、フィリピンは現在独立国ですが、太平洋戦争勃発時にはアメリカ合衆国の事実上の植民地(自治領)であり、開戦後、日本によって占領されました。上記の分類法によって、3箇所に配置されています。いうまでもなく、Le Petit Prince がタガログ語に翻訳・発行されたときは既に独立国であり、アメリカや日本は無関係なのですが、サンテックスが執筆中はまさに2国による争奪戦のさなかにありました。Le Petit Prince の中には、このような世界情勢の影が紛うかたなく潜んでいることを読み取っていただきたいと思います。】


 『星の王子さまは何カ国語に翻訳されているのですか?』というお訊ねを受けることがあります。「110箇国語以上」「140箇国語以上」「170箇国語」いろいろな説が入り乱れていますが、すべて根拠がありません。(私は、200を超えているだろうと推測しています。⇒ 2003年になって「2003年時点で230箇国以上」という説が現れました。)
 いくつの言語に翻訳されているかを知っている人は、世界中に一人もいません。理由はふたつあります。まず第一に、多くの国で サンテックスの著作権 が消滅しています*から、勝手に翻訳・出版してかまいません* 。手作りに近いミニ出版物として世に出ているものも多数あり、少数民族言語訳の正規出版物* も続々とその数を増加させています。このようなものを把握している機関はありません。第二に、著作権が生きていた過去において、違法出版物として売られた翻訳書が非常に多く、これも把握されておりません。したがって、1950年代以降のあらゆる期間にわたって、『何箇国語に翻訳されているか』が特定されたことは一度もないのです。

*  アメリカ・EU その他かなりの国は、著作権保護期間を死後70年に延長しました。保護期間の長さと、改訂後に遡及延長するか否かが国毎に異なりますから、サンテックスの作品が保護されているか否かは各個に確認する以外にありません。フランスでのサンテックスの著作権は、愛国殉教者規定によって合計100年間、2044年まで保護されます。

*  挿絵さえ自前のものを使えば、勝手に翻訳・出版してかまわないのです。挿絵が商標登録されてしまったことはきわめて腹立たしく、その違法性を争う余地(登録されたのは「遺産相続者会」が新たに書き直した「 コッペパン系」の挿絵であると考えられます)はありますが、世界中の国で訴訟を起こすわけにも行きません。死後50年もの長い間、著作権にまもられて莫大な収入を享受したその上に、著作権が切れた後も、作品の本文と一体となったあの挿絵のデザインだけを分離してさらに収益をしゃぶり尽くそうというのですから、著作権の存在意義を揺るがす不当な行為です。法の盲点をついたあさましい行いを見過ごすわけには行かないので、日本における状態だけでも何とかしたいと思っていますが、「訴訟費用」や「訴えの利益(これが認められないと門前払いです)」等、問題山積で個人の手には負えません。


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 永遠に未完成。随時少しづつ増設して行きます。時々覗きに来てください。